Redash 関連の OSS を GitHub 上のスター数上位5つ紹介する
Redash Advent Calendar 10日目の記事です。
Redash 関連の OSS を GitHub で検索し、スターの多い順上位5つを紹介します。
スター数は 2018/12/10 現在のものです。
ピックアップのルール
- オーガニゼーションが getredash のものは除外
- 明らかに Redash と関連がなさそう(同名の別プロダクトなど)なものは除外
- Docker, CentOS, k8s などでのセットアップスクリプトは除外
1位: kakakakakku/redash-hands-on スター数: 135
Redash Meetup のきっかけにもなった Redash のハンズオン資料です。
公式に次ぐスター数。Redash を導入検討する際にお世話になった方も多いのでは。
2位: hakobera/redashbot スター数: 53
話しかけると Redash のグラフを送ってくれる Slack Bot。
以下の記事も合わせて、Redash ユーザー内では有名になった気がします。
最終更新が2017年4月と少し時間が空いていますが、フォーク数も17と多く、各社で手を加えて利用されているのかもしれません。
3位: toritori0318/redash-dynamic-query スター数: 24
Python で動的なクエリを実行するためのモジュール。
個人的には Redash 運用と共に歩んできたツールのひとつで、いまでも元気にこのモジュールを使ったツールがいくつも弊社の業務を支えています。
4位: mozilla/redash_client スター数: 15
Mozilla でも Redash を STMO という内部のツールで使っているようです。
toritori0318/redash-dynamic-query とは異なり、クエリの検索やダッシュボードの作成など、いくつかの API に対応していますが、すべての API を網羅しているわけではありません。
余談ですが、メインの開発者である Marina Samuel さんは、最近 Redash の開発チームに参加されています。
5位: dwyl/learn-redash スター数: 11
Redash を学習するための資料です。内容はシンプルで、マニュアル+αのような内容です。
最終更新が 2018年1月 なので、おそらく v3 ベースの資料だと思います。
まとめ
ここに紹介したもの以外も、Redash 関連の OSS はいろいろ公開されています。
調べてみて気づいたのですが、今回はランクから除外したセットアップスクリプトなども含めると、スター数上位の多くが日本人ユーザーによって公開されているものでした。
この記事も含め、ささやかながら国内のユーザー向けに情報発信をしている身として、Redash ユーザーを増やしたり、ユーザー同士の知見が集まる場を作っていくことによって、これらの活動を支えていけたらいいかなと思います。
Redash のクエリ名を空にしてしまうと困るから直した
Redash Advent Calendar 8日目の記事です。
昨日の記事の続きです。
直した
直せてよかったです。
英語は誰かに直してほしいです。
考察
この問題はおそらく Angular から React への移行のなかで入り込んでしまったものだと思います。
クエリ編集をするための EditInPlace コンポーネントは master
ブランチでは React コンポーネントですが、v5.0.2
タグでは以下のように Angular のコンポーネントになっていたのが怪しいなと思って眺めてみたところ、問題を見つけられたので今回の修正・PR につながりました。
redash/edit-in-place.js at v5.0.2 · getredash/redash · GitHub
Redash は積極的に React への移行を進めていて、v6 のリリースノートにもその記載があります。
Release v6.0.0-beta · getredash/redash · GitHub
v6 リリース前にいろいろバグは潰されると思いますが、他にも React 移行でバグがでてくるかもしれませんね。
明日の告知
明日は anntoque さんによる「Redashから参照してるPrestoのカタログクリーニングの話」です!
Redash のクエリ名を空にしてしまうと困る
Redash Advent Calendar 7日目の記事です。
困る
Redash のデモサイトで確認しました。
再現手順
クエリを一度保存し、その後クエリ名を空にします。
空にしてクエリ名を保存してしまうと。その後クエリ名が変えられません(正確にはクエリ名をクリックできないので、テキストボックスが表示できません)
これは困りますね。デモサイトは 6.0.0-beta+b8065 なのですが、業務で使用している 5.0.2+b5486 では再現しなかったことが少し気になります。
幸いにも Redash は OSS なので、自分で直すこともできるはずです。
明日の予告
ということで、明日の記事ではこれを直してみるというのをやってみます。
直せなかったら、しれっと別のことを書くかもしれません。
Redash をアップグレードした時にメモリ使用量はどのように変わるのか?
Redash Advent Calendar 6日目の記事です。
疑問
Redash は常に多くの機能や改善を取り込みながら成長していますが、一方で対応するデータソースなどが増えることによって、使用するメモリの量は増えるのではないか?
結論
- v4 -> v5 は大差なし
- v3 -> v4(v5) では
server
プロセスが使用するメモリが 100MB 増える
確認方法
docker-compose.production.yml
の redash
イメージのバージョンを以下の3つで切り替え、docker-compose -f docker-compose.production.yml up
で起動直後の状態を ctop で確認。
実際にクエリを実行するような確認はしていないので、簡易計測です。
3.0.0.b3147
4.0.2.b4720
5.0.2.b5486
まとめ
アップグレード後のリソース監視を忘れずに!
Redash v5 で追加されたタグ機能をさらに便利に使いたい
Redash Advent Calendar 5日目の記事です。
タグ機能が便利
Redash v5 にアップグレードするモチベーションになる機能のひとつとしてタグ機能があります。便利ですよね。
これといって新鮮味のある機能ではありませんが、クエリの命名規則などで運用でカバーしていたものがスマートに解決される感じがして、とても良い機能だと思います。
クエリ命名規則といえば去年の Advent Calendar で記事も書きました。
タグ機能の惜しいところ
タグ機能は便利ですが、(私が知る限り)現状は画面からぽちぽちしないとタグが追加・削除できません。
すでに100個以上のクエリが運用されていたりすると、タグ付けだけで半日終わってしまいます。
かゆいところに手を伸ばす
ということで、CLI からクエリのタグを追加・削除できる PR を送ってみました。
マージされたらうれしい。