Redash のクエリ名を空にしてしまうと困るから直した

Redash Advent Calendar 8日目の記事です。

adventar.org

昨日の記事の続きです。

ariarijp.hatenablog.com

直した

直せてよかったです。

github.com

英語は誰かに直してほしいです。

考察

この問題はおそらく Angular から React への移行のなかで入り込んでしまったものだと思います。

クエリ編集をするための EditInPlace コンポーネントmaster ブランチでは React コンポーネントですが、v5.0.2 タグでは以下のように Angular のコンポーネントになっていたのが怪しいなと思って眺めてみたところ、問題を見つけられたので今回の修正・PR につながりました。

redash/edit-in-place.js at v5.0.2 · getredash/redash · GitHub

Redash は積極的に React への移行を進めていて、v6 のリリースノートにもその記載があります。

Release v6.0.0-beta · getredash/redash · GitHub

v6 リリース前にいろいろバグは潰されると思いますが、他にも React 移行でバグがでてくるかもしれませんね。

明日の告知

明日は anntoque さんによる「Redashから参照してるPrestoのカタログクリーニングの話」です!

Redash のクエリ名を空にしてしまうと困る

Redash Advent Calendar 7日目の記事です。

adventar.org

困る

Redash のデモサイトで確認しました。

再現手順

クエリを一度保存し、その後クエリ名を空にします。

f:id:ariarijp:20181207230454p:plain

空にしてクエリ名を保存してしまうと。その後クエリ名が変えられません(正確にはクエリ名をクリックできないので、テキストボックスが表示できません)

f:id:ariarijp:20181207230617p:plain

これは困りますね。デモサイトは 6.0.0-beta+b8065 なのですが、業務で使用している 5.0.2+b5486 では再現しなかったことが少し気になります。

幸いにも Redash は OSS なので、自分で直すこともできるはずです。

明日の予告

ということで、明日の記事ではこれを直してみるというのをやってみます。

直せなかったら、しれっと別のことを書くかもしれません。

Redash をアップグレードした時にメモリ使用量はどのように変わるのか?

Redash Advent Calendar 6日目の記事です。

adventar.org

疑問

Redash は常に多くの機能や改善を取り込みながら成長していますが、一方で対応するデータソースなどが増えることによって、使用するメモリの量は増えるのではないか?

結論

  • v4 -> v5 は大差なし
  • v3 -> v4(v5) では server プロセスが使用するメモリが 100MB 増える

確認方法

docker-compose.production.ymlredash イメージのバージョンを以下の3つで切り替え、docker-compose -f docker-compose.production.yml up で起動直後の状態を ctop で確認。

実際にクエリを実行するような確認はしていないので、簡易計測です。

3.0.0.b3147

f:id:ariarijp:20181206233649p:plain

4.0.2.b4720

f:id:ariarijp:20181206233621p:plain

5.0.2.b5486

f:id:ariarijp:20181206233635p:plain

まとめ

アップグレード後のリソース監視を忘れずに!

Redash v5 で追加されたタグ機能をさらに便利に使いたい

Redash Advent Calendar 5日目の記事です。

adventar.org

タグ機能が便利

Redash v5 にアップグレードするモチベーションになる機能のひとつとしてタグ機能があります。便利ですよね。

blog.redash.io

これといって新鮮味のある機能ではありませんが、クエリの命名規則などで運用でカバーしていたものがスマートに解決される感じがして、とても良い機能だと思います。

クエリ命名規則といえば去年の Advent Calendar で記事も書きました。

ariarijp.hatenablog.com

タグ機能の惜しいところ

タグ機能は便利ですが、(私が知る限り)現状は画面からぽちぽちしないとタグが追加・削除できません。

すでに100個以上のクエリが運用されていたりすると、タグ付けだけで半日終わってしまいます。

かゆいところに手を伸ばす

ということで、CLI からクエリのタグを追加・削除できる PR を送ってみました。

github.com

マージされたらうれしい。

Redash のデモサイトでとりあえず雰囲気を掴むための SQL

Redash Advent Calendar 4日目の記事です。

adventar.org

先日公開した記事のおまけ的な情報として、SQL がわからなくてもさっと Redash を試すための SQL を紹介します。

ariarijp.hatenablog.com

手順

クエリ作成画面を表示する

http://demo.redash.io/queries/new にアクセスしてクエリ作成画面を表示します

データソースとして BigQuery を利用する

f:id:ariarijp:20181204231948p:plain

SQL を実行する

以下の SQL を実行してみましょう。

SELECT STRFTIME_UTC_USEC(DATE(time_ts), '%Y-%m') ym,
       COUNT(*) cnt,
       MIN(score) score_min,
       AVG(score) score_avg,
       MAX(score) score_max
FROM [bigquery-public-data:hacker_news.stories]
WHERE time_ts IS NOT NULL
GROUP BY ym
ORDER BY ym

補足: 先日の記事でも軽く触れましたが Redash のデモサイトでは BigQuery の Public Datasets を利用できます。

結果をみてみる

こんな感じに結果が表示されます。

f:id:ariarijp:20181204232435p:plain

あとは結果をダウンロードしてみたり、グラフによる可視化などを試してみるとよいでしょう。

f:id:ariarijp:20181204232525p:plain

今回の記事は以上です。

このぐらいの軽いネタでも大歓迎なので、よろしければ Redash Advent Calendar にも参加してみてください。

Happy Redash-ing!