Redash が活きると思うところ、活かせないかもしれないところ
近々 Redash について話す機会があるのだけど、これから Redash を使ってみようと思う方に「どういう課題があったら試してみてほしいか」あるいは「こういうところでは Redash の良さが活きないかも」というのを考えているので、メモついでに公開。
念のため書いておきますが、これらはひとりの Redash ユーザー個人としての意見であり、また、Redash が公式に発表していることではありません。
Redash が活きると思うところ
- データをチーム、組織、会社全体で共有したいが、コストは最小化したい
- Redash は Self-hosted でも SaaS 版でもユーザー数無制限です
- 扱いたいデータソースの種類が多い
- Redash は30種以上のデータソースをサポートしています
- データ抽出を毎回エンジニアへ依頼している
- Redash によって解決された問題として一番わかりやすい例です
- 社内にエンジニア組織があり、OSS プロダクトへの理解がある
- とりあえず試してみる、わからなかったら調べる、どうしても変えたいところは自分で直すという気持ちがあると良いと思います
- データ活用の文化を浸透させたい
- Redash 利用をきっかけに社内で SQL やデータベースについての理解を深めるような取り組みをされているような企業も多いようです
Redash が活かせないかもしれないところ
- 分析可能な形で蓄積されたデータがない
- データ基盤がないと Redash は活躍しにくいかもしれません
- 個人の印象ですが、BigQuery や Athena にデータを蓄積し、Redash からクエリーを実行するという事例が多いような気がします
- 特に共有などは不要で、ひとりでデータを見られれば良い
- デスクトップでサクサク動くTableau Desktop や Power BI などのツールから始めるのがよいかもしれません
- これらのツールが「共有」をおろそかにしているという意味ではないです
- デスクトップでサクサク動くTableau Desktop や Power BI などのツールから始めるのがよいかもしれません
- コストを全くかけずに利用したい
- Self-hosted でもインフラのコストは必要なので、必要なものにはコストをかけるということに理解が必要かもしれません
- クエリーを絶対に書きたくない
- 書かなくていいツールを探してみましょう。OSS では Metabase なども最近利用されている印象です
- ダッシュボードやグラフに高い表現力を求めている
- Redash のダッシュボードやグラフは必要十分なものではあると思いますが、言い方を変えると「素朴」なものでもあります
- 日本語で手厚いサポートがほしい